エコリフォームによる省エネや光熱費削減などのメリット
エコリフォームとは、地球環境に優しく、快適性や健康に配慮されたリフォームのことです。具体的な方法としては「省エネ効果の高い設備の導入」と「自然素材を使う」という2つの手法に分けられます。まず、省エネ設備には、断熱リフォームやオール電化などの方法があります。断熱設備は、壁や床に断熱材を入れる大掛かりなものから窓を二重サッシに変えるという部分的なものもあり、様々です。このような断熱設備を導入すると、冷暖房の効率が上がります。快適に過ごせるだけではなく、光熱費の節約にも繋がるので地球にもお財布にも優しいのです。オール電化の場合は、家庭内の設備を全て電力で賄います。調理や給湯でガスを使うことはありません。CO²の排出量が削減されるので、環境に優しいリフォームです。さらに太陽光発電も併用することで、大幅な光熱費の節約ができます。省エネにもなり、一石二鳥です。
自然素材の導入とは、具体的には床を天然の無垢材にしたり、壁に珪藻土や漆喰を利用したりする手法があります。意外といろんな場所に使用できるのが、自然素材の強みです。このような素材はただ住まいの見た目を良くしたり、快適性を上げたりするだけではなく、シックハウス症候群の予防にもつながります。シックハウス症候群は、建材に使われている接着剤や防腐剤に含まれる化学物質、家に潜んでいるダニなどが原因で起こる体調不良のことを指します。化学物質が含まれる建材から自然素材に変更することで、シックハウス症候群を防ぐことができるのです。
魅力的なエコリフォームですが、その費用は決して安くはありません。太陽光発電やオール電化など特殊な設備に加え、自然素材を取り入れる場合、通常の建材よりも材料費が高くなる傾向にあります。リフォームはただでさえ大きな買い物なので、さらに費用がかさむエコリフォームに躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。確かに、エコリフォームは短期的に見ると高い費用がかかります。しかし、長期的に見ると大きな節約となり、費用を上回るメリットをもたらしてくれます。
断熱素材や自然素材を使用することによって、結露を防ぎ、湿度を調節することができます。これは、ただ快適性が増すだけではありません。家の土台や柱の侵食を防ぐことで、結果的に住まいの耐久性アップに繋がります。また、毎月かかる光熱費を節約できるので、長期的に見ると大きな節約に繋がることでしょう。このように、エコリフォームには長期投資的なメリットがあります。費用は通常のリフォームより高いものの、検討する価値は十分にありそうです。